画像引用元:E&Cエンジニアリング公式HP https://ece.co.jp/products/absorber/fl.html
歩行路タイプは、電波暗室など電波吸収体を敷設しても、直に上を歩けるようにした構造の電波吸収体のことです。
試験体を設置したり、設定をしたりする場合に、敷設された電波吸収体の上を歩く必要があるため耐久性が必要です。歩行路としても活用できるように強度を実現したものなので、安心して歩くことができます。
使用されている素材としては、発泡ポリスチレン・発泡ポリエチレンボードなどが挙げられます。
ピラミッド型のウレタン吸収体などに、補強目的で発泡ポリエチレンをかぶせます。発泡ポリエチレンボードなどで側面は補強されるため、歩行路に支障が出る心配がありません。
歩行路タイプが必要な電波暗室を使う業界は多岐にわたり、自動車・通信・研究施設・教育機関・建設・医療・ドローンなどの業界が挙げられます。
歩行路として使用する際は帯電防止用歩行路と併用しなければならない製品もあるため、取扱いのあるメーカーまで詳細をご確認ください。
歩行路タイプは電波吸収体の上を歩く想定がされていますが、帯電防止用歩行路の製品を用いらなければならないものもあるため、反射はやや大きくなります。
一般的な電波吸収体に比べると、吸収性能はやや劣る可能性があります。製品にもよりますが対応周波数帯が2~30GHzのものあり、比較的、広帯域に対応しているといえるでしょう。
歩行路タイプはピラミッド型の電波吸収体に覆いかぶさる製品が多いですが、ピラミッド型の電波吸収体は管理された環境下であれば25年以上は持つ製品もあります。
ただし、歩行路として使用するなら電波吸収体が踏まれるため強化してありますが、壁や床に貼り付けるタイプよりも早く劣化する恐れがあるでしょう。
強度が高い製品を選ぶのはもちろんのこと、劣化がみられる際は購入・施工を依頼したメーカーにメンテナンスを依頼してみてください。
なおこのサイトでは、おすすめの電波吸収体メーカーを用途別に紹介しています。特徴や製品例なども掲載しているので、電波吸収体を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
引用元:E&Cエンジニアリング公式HP https://ece.co.jp/
6G領域の通信端末の評価や、軍事産業でも使える難燃性製品など、新たな製品規格の研究開発に精通。
屋外や真空環境での使用など、特殊な用途での電波吸収体の試作や制作についても相談できます。
また、電波暗室の建設についてもノウハウも豊富です。
引用元:新日本電波吸収体公式HP https://mwa.co.jp/
電磁波環境トータルソリューションカンパニーとして、暗室用の電波吸収体のほか、磁性シート、電磁波ノイズ抑制シート、シールド材の取り扱いも豊富です。
磁性シートは、高い磁気シールド効果 (µ'=50)を維持しつつ、磁束の減衰を極力無くす構造を実現しています。
引用元:TDK公式HP https://www.tdk.com/ja/index.html
EMC試験に関する高い専門性とノウハウから、適切な製品選びや試験環境構築の相談ができます。
電波暗室業界のパイオニア的存在として豊富な施工実績を誇り、先進的な技術を取り入れたEMC試験所も開設。
2024/3/28時点「電波吸収体 メーカー」で調べた際、最終ページまでの検索結果上の公式HPで電波吸収体の取り扱いを確認できたメーカー13社13社を調査。そのうち、用途別
に複数シリーズの電波吸収体を製造・販売している企業6社から以下の条件により3社を選定。
・E&Cエンジニアリング:6G帯にも対応できる電波吸収体の自社製造を行っている
・新日本電波吸収体:電磁波ノイズ抑制製品について最も多くのラインナップがある
・TDK:国際基準を満たしたEMC試験所を開設し、車載機器のEMC測定の試験所認定を取得している