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ウェッジ型電波吸収体

テーパー型電波暗室用のウェッジ型電波吸収体商品画像

画像引用元:E&Cエンジニアリング公式HP https://ece.co.jp/products/absorber/wg.html

ウェッジタイプの形状・特徴

ウェッジタイプは、くさびの形をしている山形の電波吸収体です。ピラミッドタイプと似ていますが、平行に入射してくる電波を吸収するために活用されています。

テーパー型の電波暗室の場合は、テーパーに沿って電波が伝搬するため、垂直入射や斜め入射の電波とは異なる製品を使用する必要があります。

ウェッジタイプに使用されている素材

基材には発泡ポリエチレンやフェライト、発泡スチロール、ウレタン製などが使われています。

内部のウレタンを発泡ポリエチレンシートで外装した製品もあり、独立気泡で防水性・耐候性が向上します。フェライトは参加鉄と2価の金属酸化物M2Oを混合し、高温で焼結しているため化学的安定性が高く、複素比透磁率の経年変化が少ない素材です。

発泡スチロールは水に強い材質ですが、水分を含むと変質する恐れがあります。ウレタン製は広帯域に対応できるので、マイクロ波・ミリ波などの電波吸収に活用されています。

ウェッジタイプのおもな用途・業界

テーパー型電波暗室によく用いられている電波吸収体です。家電、自動車業界、通信や航空、防衛などで活用されています。テーパー型電波暗室の導入といっしょに施工されるケースが多いといえます。

大型の電波暗室や複雑な形状の電波暗室などにも活用が可能です。

ウェッジタイプが対応している周波数帯

ピラミッドタイプと同じく広帯域の周波数の電波吸収に対応しています。製品によっては125MHz~18GHzまで対応できます。低周波域から高周波域まで網羅しています。

厚みがある方が広帯域の電波の吸収が可能です。環境によって天井・床・壁・ドアなど電波の反射を抑えたい箇所に設置できます。

ウェッジタイプのメンテナンスと寿命

使用環境にもよりますが、製品によっては25年以上にわたって吸収性能を維持できるものもあります。

ウレタンフォーム製などは柔軟性がある分、使用箇所によっては劣化が早まる恐れがあるため、ドアなど稼働の多い場所には耐久性の高い製品の使用が向いています

耐久性を高めた製品としてラバーコーティングしたものなども販売されているので、使用環境に合わせて選定してみてください。

用途別の電波吸収体メーカーをチェック

なおこのサイトでは、おすすめの電波吸収体メーカーを用途別に紹介しています。特徴や製品例なども掲載しているので、電波吸収体を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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