こちらの記事では、電波吸収体や電磁波遮蔽材の製造、販売などを手がけているE&Cエンジニアリングについて紹介しています。同社が選ばれる理由や向いている企業、提供製品などの情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
E&Cエンジニアリングが提供する電波吸収体は、多彩な種類を提供している点がポイントです。数十メガヘルツからテラヘルツ領域までカバーできる各種製品を取り揃えている点に加えて、共振用やハイパワー用、屋外暴露用、歩行路用といった特殊な製品まで提供されています。形状もピラッミッド型やウェッジ型、液体、シート型、樹脂型などさまざまなものを用意しています。
同社の製品は高い吸収性能や耐電力、耐候性などの性能を備えていることに加え、吸収性能を担保しながらも軽量化を実現している点も特徴といえます。さらにカスタマイズにも対応しており、例えば特定周波数への対応や耐電力対応、サイズ・重量、電波暗室向けといったように、用途や設置環境に応じたさまざまな対応が可能です。
同社が提供する電波吸収体は、高周波・広域対応に加えてカスタマイズ性の高さなどが特徴であるといえます。そのため、通信や自動車、衛星・防衛などさまざまなニーズに対応が可能です。同社の製品ページには、それぞれの電波吸収体がどの分野に向いているかといった点も記載されていますので、参考にしてみてください。

画像引用元:E&Cエンジニアリング公式HP https://ece.co.jp/products/absorber/fgm.html
フレキシブルな薄型ブロードバンド吸収体シリーズ。耐候性に優れたシリコーンラバーが基材となっているため曲面での使用にも適しており、さらに金属または非金属構造に接着可能です。寸法は30.5cmx30.5cmとなっており、必要なサイズや形に切れます。レーダーやクロス、セクションや後均散乱を減らすことを目的として物体へ接着できます。

画像引用元:E&Cエンジニアリング公式HP https://ece.co.jp/products/absorber/sf.html
薄いシート状の共振型電波吸収体となっており、シリコーンゴムを基材としていることから厳しい屋外環境状況(-54℃から+160℃まで対応)でも使用可能です。アンテナ支持部周辺や船舶マスト、屋外構造物からの不要反射の抑制といった形で用いられています。また、通常のカッターで簡単に切断することができ、希望の大きさでの使用が可能です。

画像引用元:E&Cエンジニアリング公式HP https://ece.co.jp/products/absorber/sf765mb.html
共振型のシート状ミリ波用電波吸収体であり、自動車の衝突防止レーダーの周波数(76.5GHz)を対象として開発開発が行われたものです。シリコーン樹脂を基材としているため、高い耐候性や熱衝撃性などを持つことが特徴。自動車特有の厳しい屋外条件下での使用にも対応可能です。標準サイズは305×305×1.2mmですが、こちらもニーズに合わせて切断できます。

画像引用元:E&Cエンジニアリング公式HP https://ece.co.jp/products/absorber/an.html
レーダアンテナセル、電波暗室、アンテナやターゲット支持台、アンテナパターン改良などを主な用途とした、シート状の電波吸収体シリーズ。反射を抑制したい対象に簡単に接着することが可能です。連続使用する場合は-20~80℃の範囲で対応が可能、短時間使用の場合には-50℃~+120℃まで対応しています。

画像引用元:E&Cエンジニアリング公式HP https://ece.co.jp/products/absorber/fl.html
アンテナ用電波暗室では、床を含め6面全てにピラミッド型電波吸収体を敷設しますが、試験体の設置・設定を行うにあたっては歩行スペースの確保のために電波吸収体を移動させる必要があります。この歩行路用電波吸収体は、床面に敷設する電波吸収体に人が乗れる構造にしている点が特徴となっています。

画像引用元:E&Cエンジニアリング公式HP https://ece.co.jp/products/absorber/ecp3.html
特に、ミリ波帯における吸収性能が発揮されるように設計されている点が特徴のピラミダル電波吸収体です。大きな入社角だったとしても吸収性能の低下が小さく、さらに前方散乱・後方散乱が小さいといったプラミダル吸収体が持つ基本的な吸収特性を持っていることから、さまざまな電波暗室に利用できます。

画像引用元:E&Cエンジニアリング公式HP https://ece.co.jp/products/absorber/vhp.html
垂直入射や広範囲の入射角において,高い性能と広帯域特域を持ったパネル型軽量電波吸収体です。こちらは前方散乱と後方散乱の双方の減少にも使用で、さまざまな電波暗室での利用が可能となっています。さらに、さまざまな大きさの製品が提供されていることから、目的に応じたタイプを選択できる点もポイントです。
| 社名 | E&Cエンジニアリング株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県横浜市港北区新横浜3-18-3 新横浜KSビル7F |
| 営業時間・定休日 | 公式HPに記載なし |
| 電話番号 | 045-471-4791(代) |
| 公式HP | https://ece.co.jp |
引用元:E&Cエンジニアリング公式HP https://ece.co.jp/
6G領域の通信端末の評価や、軍事産業でも使える難燃性製品など、新たな製品規格の研究開発に精通。
屋外や真空環境での使用など、特殊な用途での電波吸収体の試作や制作についても相談できます。
また、電波暗室の建設についてもノウハウも豊富です。
引用元:新日本電波吸収体公式HP https://mwa.co.jp/
電磁波環境トータルソリューションカンパニーとして、暗室用の電波吸収体のほか、磁性シート、電磁波ノイズ抑制シート、シールド材の取り扱いも豊富です。
磁性シートは、高い磁気シールド効果 (µ'=50)を維持しつつ、磁束の減衰を極力無くす構造を実現しています。
引用元:TDK公式HP https://www.tdk.com/ja/index.html
EMC試験に関する高い専門性とノウハウから、適切な製品選びや試験環境構築の相談ができます。
電波暗室業界のパイオニア的存在として豊富な施工実績を誇り、先進的な技術を取り入れたEMC試験所も開設。
2024/3/28時点「電波吸収体 メーカー」で調べた際、最終ページまでの検索結果上の公式HPで電波吸収体の取り扱いを確認できたメーカー13社13社を調査。そのうち、用途別
に複数シリーズの電波吸収体を製造・販売している企業6社から以下の条件により3社を選定。
・E&Cエンジニアリング:6G帯にも対応できる電波吸収体の自社製造を行っている
・新日本電波吸収体:電磁波ノイズ抑制製品について最も多くのラインナップがある
・TDK:国際基準を満たしたEMC試験所を開設し、車載機器のEMC測定の試験所認定を取得している