「ADAS(先進運転支援システム)」をはじめとする、自動運転技術の発展に伴い、自動車業界では電波暗室の利用が拡大している。
ADASとは、ドライバーの安全を実現するために自動車自体が自律的に周囲の情報を把握することで、ドライバーに警告を行ったり、ドライバーに代わって自動車をコントロールするなどといった機能の総称のこと。
ミリ波レーダーが使用される主な機能としては、以下の通り。
自動車業界での5G・6G対応時に活躍する
おすすめの電波暗室を見てみる
パナソニック株式会社では、今後5G(ミリ波)搭載が急速に進むと予想される「自動運転車」「コネクテッドカー」をターゲットにしや電波暗室を構築。車両を丸ごと入れることができるほか、全方位で通信性能測定が可能な同電波暗室は、国内においてもかなり大きな施工事例と言える。
5Gでは通常、複数のアンテナを使用して大容量通信を実現する。しかし車両搭載時には、車体による電波の反射や、電子機器が放出する電磁波の影響を受けてしまうため、5Gアンテナや無線機単体が持つ性能をそのまま発揮しづらい現状がある。その点、同電波暗室では、車両丸ごとの通信性能評価を行うことが可能なため、効率的な製品開発を実現できる。
車両デザイン設計の初期段階から、自動車メーカーと共に本電波暗室を用いることで、車両のデザイン性と通信性能を両立させる、5Gアンテナと無線機の適切な配置を導き出すことができる。
電波暗室を導入するにあたって最初に考えるべきなのは、購入にするかレンタルにするかということ。電波暗室の施工には5,000万~10億円という規模の予算が必要となります。購入となった場合は、計測システムを持っているかどうかで選ぶべき企業が変わってくる点にも注意が必要です。
自社の状況別に3つの企業を紹介していますので、ぜひ参考になさってください。
電波暗室だけではなく、電波暗室に必須の"計測システム"もまとめて提供してくれる会社。
調整やコミュニケーションの手間が減少し、導入期間の短縮が期待できます。
電波暗室だけを増設したい会社におすすめ。
既存のメーカーの製品保守やメンテナンスにも対応をしており、施工実績も豊富なメーカー(※)です。
大規模な生産をしない場合や、予算確保が困難な場合はレンタルがおすすめ。
EMC試験だけでなく、アンテナ計測など多種多様な試験を行える体制を整えております。
【選定条件】Google検索「電波暗室」で表示された上位22社を調査(2022年3月11日時点)。それぞれ以下の条件で選定。
・電波暗室を初めて導入するなら:唯一、グループ会社内で電波暗室と計測システムの両方を提供している企業
・今ある電波暗室を増室したいなら:既存の電波暗室の補修やメンテナンスに対応しており、なおかつ公式HPに掲載されている電波暗室の施工実績数が一番多い企業(累計1,200基)(2022年3月調査時点)
・購入するほどの費用帯効果を見込めないなら:電波暗室のレンタルを行っている企業の中で、唯一アンテナ計測、EMCの両方のレンタルが可能