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電波暗室とは?

電波暗室についての画像

外方からの電磁波による影響を受けず、なおかつ外方にも電磁波を漏らさない特殊な実験室のこと。室内の内壁には導電性の電波吸収体を設置することで、電磁波が内部で反射しないようになっており、電磁波や電波に関する様々な実験を行うことができる。

需要は増え続けている電波暗室

私たちの身の回りには、電気・電子機器をはじめ無線機器や情報通信システムなどがあり、それぞれが多様な電磁波を放射しています。電波暗室は、こうした電子機器のノイズ試験や無線機器やアンテナの実験、新製品のEMCテストなどにおいて、IT・電気通信、自動車、軍事・防衛、家電・電子機器、医療といったさまざまな分野で活用されています。近年は、IOTや5G、6Gなどの無線通信技術を利用したサービスが増えてきているため、電波暗室のニーズが更に高まってきています。

電波暗室の使用用途

電波暗室の用途は大きく分けると2つあり、スマートフォンの通信性能(例:5G対応)や、車の自動運転に不可欠なレーダーの検証などをはじめとするアンテナ計測と、無線通信機能を有した機器の開発や同一環境内にある電子機器とシステムが正常に動作しているかを検証するためのEMC試験(電磁両立性)に分けられます。

EMCにおける電波暗室のサイズ計測距離(3m法/10m法)

EMC試験を行う電波暗室には、アンテナから供試品までの測定距離によって3m法と10m法という2つの種類に分類されています。それぞれ、どのような特長があるのかをまとめましたのでチェックしていきましょう。

3m法について

3m法電波暗室は、EMC試験を3mの距離にて計測することが可能。一般的に3m法は10m法と比べると、試験の対象となる機器(EUT)との距離が近いため、10m法よりも限度値が緩和されるのが特徴です。測定周波数が1GHz超の場合や、アメリカの無線デバイス認証FCC part15の住宅環境内での使用を目的とする機器(クラスB機器)の測定などに使用されており、小型機器のEMC試験に適しています

10m法について

10m法電波暗室は、10mの距離でEMC試験を行い計測します。電気・電子機器から発する電磁波障害について測定法や許容値などを統一するCISPR規格や、EU内の統一規格であるEN規格、マルチメディア機器から発生する電磁妨害波の自主規制を行うVCCI規格などの測定を行う時に使用します。

妨害波電界強度測定の許容値の多くは測定距離が10mとなっており、CISPR32などの放射エミッション試験の限度値においても10m法が基準となっています。

電波暗室メーカーの選び方と
オススメ企業3選

電波暗室を導入するにあたって最初に考えるべきなのは、購入にするかレンタルにするかということ。電波暗室の施工には5,000万~10億円という規模の予算が必要となります。購入となった場合は、計測システムを持っているかどうかで選ぶべき企業が変わってくる点にも注意が必要です。

自社の状況別に3つの企業を紹介していますので、ぜひ参考になさってください。

電波暗室を初めて導入する/
計測システムから刷新するなら

マイクロウェーブ
ファクトリー株式会社
マイクロウェーブ ファクトリー株式会社公式HP

引用元:マイクロウェーブ ファクトリー公式HP
(https://www.mwf.co.jp/)

電波暗室だけではなく、電波暗室に必須の"計測システム"もまとめて提供してくれる会社。

調整やコミュニケーションの手間が減少し、導入期間の短縮が期待できます。

公式HPで電波暗室の
特徴を見る

マイクロウェーブ ファクトリーの特徴をもっと見る

今ある電波暗室を
増室したいなら

TDK株式会社
TDK株式会社公式HP

引用元:TDK公式HP
(https://www.tdk.com/ja/index.html)

電波暗室だけを増設したい会社におすすめ。

既存のメーカーの製品保守やメンテナンスにも対応をしており、施工実績も豊富なメーカー(※)です。

公式HPで電波暗室の
特徴を見る

TDKの特徴をもっと見る

購入するほどの費用対効果を見込めないなら

テュフラインランド
ジャパン株式会社
テュフラインランドジャパン株式会社公式HP

引用元:テュフラインランドジャパン公式HP
(https://www.tuv.com/japan/jp/)

大規模な生産をしない場合や、予算確保が困難な場合はレンタルがおすすめ。

EMC試験だけでなく、アンテナ計測など多種多様な試験を行える体制を整えております。

公式HPで電波暗室の
特徴を見る

テュフラインランドジャパンの特徴をもっと見る

【選定条件】Google検索「電波暗室」で表示された上位22社を調査(2022年3月11日時点)。それぞれ以下の条件で選定。
・電波暗室を初めて導入するなら:唯一、グループ会社内で電波暗室と計測システムの両方を提供している企業
・今ある電波暗室を増室したいなら:既存の電波暗室の補修やメンテナンスに対応しており、なおかつ公式HPに掲載されている電波暗室の施工実績数が一番多い企業(累計1,200基)(2022年3月調査時点)
・購入するほどの費用帯効果を見込めないなら:電波暗室のレンタルを行っている企業の中で、唯一アンテナ計測、EMCの両方のレンタルが可能

電波暗室を取り扱っている企業3選の詳細

電波暗室を取り扱う企業の中から、「電波暗室だけ」「電波暗室+計測システム」「レンタル利用」それぞれの用途にあう企業を3つ選定しました。
電波暗室+計測システムを導入するなら

マイクロウェーブ ファクトリー株式会社

マイクロウェーブ ファクトリー株式会社公式HP
引用元:マイクロウェーブ ファクトリー株式会社公式HP(https://www.mwf.co.jp/)

マイクロウェーブ ファクトリーの
特徴

  • 電波暗室と計測システムの同時提供で
    トータルコストを大幅削減

    電波暗室の利用には「計測システム」が必須。しかしこれまでは、電波暗室と計測システムをトータルで提供できる企業が無く、それらを別々の企業から調達するのが一般的でした
    その点同社は、グループ会社のE&Cエンジニアリングとともにそれらを同時提供。別々に調達する場合に比べるとコストを大幅に削減できるほか、同じメーカーで揃えた時ならではの使いやすさにも期待が持てる。

    また従来は責任の所在が不明瞭だった、不具合やトラブル発生時にも、責任の所在で迷うことはなく、素早い対応が期待できます。

  • 6G(テラヘルツ帯)対応の電波吸収対も
    作れる高い技術力

    5Gや6Gといった電波に関するコンサルティング等を行うマイクロウェーブ ファクトリー。自社のノウハウを活かした自社製品の開発にも力を入れており、中でも、6G(テラヘルツ波)に対応した電波吸収体を唯一(2022年3月調査時点)製造できるほどの技術を持っています。

    そういった技術力を基にした、より良い計測方法の提案や電波暗室のカスタマイズ等、顧客の要望に対応できる高いコンサルティング力も魅力です。

  • 導入前に電波暗室&計測システムの
    性能を評価できるレンタル対応

    マイクロウェーブ ファクトリーは、拓殖大学内産業連携センターにテストラボを所有。施設内にはマイクロ波用暗室、ミリ波用暗室、リバブレーションチャンバなど、豊富な試験設備を用意。専門スタッフが測定をしっかりサポートしてくれます。

    テストラボでは、電波暗室と計測システムをセットでレンタルできるため、購入前にその性能を評価することが可能となっています。

マイクロウェーブ ファクトリーの
公式サイトで詳しく見る

電話で問い合わせる

会社情報

本社所在地 神奈川県横浜市港北区新横浜3-18-3 新横浜KSビル7F
電話番号 045-594-6639
URL https://www.mwf.co.jp/
電波暗室だけを導入するなら

TDK株式会社

TDK株式会社公式HP
引用元:TDK株式会社公式HP(https://www.tdk.com/ja/index.html)

TDKの特徴

  • 電波暗室の納入実績数は
    世界で累計1,200基

    1969年に世界初のフェライトを用いた電波暗室を開発したTDK株式会社。その後、年々高度化するニーズに応えていく中で、現在までの納入実績数は世界で累計1,200基以上(2022年3月調査時点)。その設計・開発技術、施工技術、メンテナンス体制は高い評価を受けています。

    マイクロ波、ミリ波、サブミリ波など今後伸びていく電波の利用周波数や使用目的に応じて、多種多様な電波暗室・電波吸収体を用意しているのもポイントです。

  • 豊富な施工実績に基づいた
    定期メンテナンス

    数千万~億単位の製品である電波暗室。当然、保守・改良面も気になるポイントでしょう。
    その点同社は、これまでの豊富な施工実績により蓄積されたデータを基にした定期診断、早期の対処を実施。不足の事態そのものを回避し保守コストの低減を目指しています。

    また同社は、既存の電波暗室の補修・メンテナンス等についても対応可能。今ある電波暗室メーカーから乗り換える場合も安心できます。

  • スピーディな製品開発を
    可能にした生産体制

    電子業界のスピードに対応していくために、日本だけでなくアジアやアメリカ、ヨーロッパなど世界30ヵ国以上の地域に工場や研究所、営業所などの拠点を設け、グローバルな生産体制を確立。

    生産拠点で現地調達を行うほか、ITネットワークを活用しながら、スピード生産に対応するための資材を確保しています。

TDKの公式サイトで
詳しく見る

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会社情報

本社所在地 東京都中央区日本橋二丁目5番1号
電話番号 03-6778-1000
URL https://www.tdk.com/ja/index.html
レンタル利用なら

テュフラインランドジャパン株式会社

テュフラインランドジャパン株式会社公式HP
引用元:テュフラインランドジャパン株式会社公式HP(https://www.tuv.com/japan/jp/)

テュフラインランドジャパンの特徴

  • アンテナ計測・EMC試験両方の
    レンタル利用に対応

    テュフラインランド ジャパンは、総務省の登録を受けた認証機関。世界に通用する証明書やテストレポートの発行が行えるテクノロジーセンターから、高エネルギーデバイス評価ができるバッテリー評価施設、各種EMC試験や認証、EMC設計分析サービス、車載電子システムなどに特化した検査施設を国内の4ヶ所に開設しています

    専門知識を活かし、スピーディな認証を提供。多種多様な試験が行える体制を整えているので、ニッチなジャンルの試験はもちろん、国際認証サービスを組み合わせたサービスの提供も可能です。

  • ISO申請中の
    OEMメーカーのスペック試験を用意

    従来の無線周波数帯でのモービルアンテナや、スリーブアンテナを使用したスポット周波数の照射に加え、自動車内でのノイズを想定した試験も可能。同試験は、数10MHzバンドのブロードバンドノイズを照射するものとして、「ISO 11452-9」の申請・審議中(2022年3月時点)。

    同社は他にも、第三者認証機関として製品の認証取得や会社のマネジメントシステムの導入サポートも手掛けており、製品の安全と品質維持にも注力。法規制や各仕様に基づいた試験などのソリューションにも対応しています。

  • 経験豊かな専門家が技術支援と
    素早いサービスを提供

    プロジェクトを迅速化させるためのパートナーとして、幅広い業界の知識や経験が豊富なスタッフが在籍。創業から半世紀以上に渡って、65カ国以上でグローバルにサービスを提供しています。技術面においても熟練した能力を兼ね備えており、適切な支援を行えるように力を尽くしています。

    また、期限や製造スケジュールを管理する専門家が包括的にサポート。プロジェクトを円滑に進めるために、製造スケジュールなどの生産管理をはじめ、品質監査や進捗報告などを行っています

テュフラインランド ジャパンの
公式サイトで詳しく見る

電話で問い合わせる

会社情報

本社所在地 神奈川県横浜市港北区新横浜3-19-5 新横浜第二センタービル
電話番号 045-470-1860
URL https://www.tuv.com/japan/jp/
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電波試験のトータルソリューション
5G、6G試験対応の電波暗室メーカーに迫る

電波の試験に欠かせない電波暗室について徹底調査。数ある電波暗室メーカーの中でも、5G(ミリ波帯)、6G(テラ波帯)に対応している電波吸収体を唯一製造している(2022年3月調査時点)マイクロウェーブ ファクトリー株式会社をピックアップして紹介しています。

5G、6G試験対応の
電波暗室を提供する
マイクロウェーブファクトリー
とは

電波暗室の基礎知識

企業ごとに特色の異なる電波暗室。導入を検討する際に知っておきたい基礎知識を紹介します。
POINT

電波暗室の仕組み

電波暗室と一口に言っても、室内の構造や測定距離によっていくつか種類があります。
使用する目的や用途に適したものを見極めるためにも、基本的な電波暗室の構造や仕組みについてよく確認しておきましょう。

POINT

電波暗室の価格

電波暗室の価格帯は、サイズや設備の仕様によってさまざま。
簡易型のものから大規模な工事が必要なものまで色々なタイプのものがあります。それぞれ目安となる費用や相場を調査してみましたので、参考にしてみてください。

POINT

EMC試験

電気製品や電子製品を商品として販売するために必要不可欠なEMC試験とは、一体どのような試験なのか。
試験の概要や目的など、EMC試験に関する情報や豆知識などを集めてみましたのでチェックしてみてください。

POINT

電波暗室と
シールドルームの違い

EMC試験で使用されている電波暗室とシールドルームの特長を解説。
どちらも電磁波による機器への影響を試験するための設備として外部と隔絶された空間ではありますが、どのような違いがあるのか調べてみました。

POINT

電波暗室の違い
|3m法と10m法

電波暗室には、対象物との測定距離によって3m法と10m法の2つの種類があります。
それぞれ特徴が異なるため、検査する製品によって適切なタイプの電波暗室を選ぶことが大切。正確な評価を行うために、確認しておくと安心です。

POINT

電波暗室を使用した試験・測定

電波暗室を使用して、さまざまな試験・測定が行なわれます。試験・測定を大きく分ければ、電子機器が発生するノイズを測定する放射エミッション測定と、電子機器が電磁波により影響を受けないかを確認する照射イミュニティ試験の2種類です。

POINT

電波暗室はレンタルも可能

電波暗室は購入するのではなく、レンタルも可能です。電波暗室のレンタルにはメリットとデメリットの双方があります。使用頻度がそれほど多くなく、レンタル場所が近場にあるなら、レンタルのほうが経済的なケースもあるでしょう。

POINT

簡易電波暗室

EMC試験認証のための規格に準拠していないものの、小型・軽量で安価な簡易電波暗室。 正規電波暗室との使い分けで、EMC試験の費用が抑えられることもあります。どのようなケースで費用が抑えられるのか、確認してみましょう。

POINT

電波暗室と5G通信

電波暗室の必要性は、アンテナが小型になり、通信モジュールと一体化することが主流の5G通信機器の性能評価で高まっている現状です。5G機器の評価で用いる電波暗室にどのような性能が必要なのか確認しておきましょう。

POINT

電波暗室の保守・
メンテナンス

EMC試験の品質を保証するため、そして故障で電波暗室が使えなくなった場合の経済的損失を避けるため、電波暗室は保守・メンテナンスが必要です。保守・メンテナンスが必要な部材、および日常的なメンテナス方法を確認しておきましょう。

POINT

電波暗室の移設

電波暗室の移設が必要となるケースもあるでしょう。電波暗室の移設に対応できる業者は複数あります。また、「簡易電波暗室」を利用すれば、移設はより手軽です。電波暗室の移設についての基礎知識を確認しておきましょう。

POINT

無響室と電波暗室の違い

電波暗室は「無響室」と呼ばれることもあります。外部の音を遮断し、内部の反響を吸収する無響室の働きが、音を電波に置き換えれば電波暗室の働きと同じだからです。紛らわしい場合には「電波無響室」とも呼ばれます。

POINT

オープンサイト(OATS)とは

EMC試験は電波暗室だけで実施されるわけではありません。外来ノイズが少ない場所に、壁や天井を排して反射波がないように作られるオープンサイト(OATS)でも実施できます。オープンサイトの概要を確認しておきましょう。

POINT

ノイズ障害とは

ノイズ対策が不十分だと、ノイズにより電子機器が誤作動を起こす「ノイズ障害」の原因になる場合があります。ノイズ障害は最悪の場合、死亡事故をはじめとした重大な結果を引き起こすこともあるため、万全なノイズ対策は欠かせません。

POINT

ミリ波とマイクロ波の違いとは

電波にはミリ波やマイクロ波など、さまざまな種類があります。ミリ波とマイクロ波は波長の違いで区別され、それぞれの性質を活かしてさまざまな分野で活用されます。ミリ波・マイクロ波の基礎知識を確認しておきましょう。

POINT

VCCIマークとは

コンピュータや複写機、ファクシミリ、ビデオ機器、オーディオ機器などは、ノイズ対策を行ったらVCCIマークを付けましょう。製品から妨害波が出ないことを示すVCCIマークを付ければ、ノイズ対策のユーザーへのアピールが可能です。

POINT

シールドボックス・電波暗箱

小型の通信機器などの検査のためには、大型で高価な電波暗室やシールドルームではなく、小型で安価な電波暗箱・シールドボックスも使用できます。それぞれの特徴や原理、外部・内部構造、メーカーなどを確認しておきましょう。

POINT

OTA測定

OTA測定とは、電波暗室を使用して行われる測定の1つです。5GのスマートフォンやIoTなどの無線機器の性能を、アンテナを取り外すことなく総合的に測定・評価できます。OTA測定の基礎知識を確認しておきましょう。

POINT

フェライトとは

電気抵抗値が高く、電気を通しにくいという性質を持った日本生まれの磁性体です。エレクトロニクス産業において幅広い用途で使用されており、そのなかでもフェライト電波吸収体はEMC試験用電波暗室に欠かせない存在となっています。

POINT

電磁波シールドとは

あらゆる分野で機器やシステムが普及している現代において、電磁波干渉の危険性から機器やシステムを保護する電磁波シールドの必要性が高まっています。電磁波干渉を防ぐことにより機器・システムの性能や信頼性を向上できるほか、安全性を確保するうえでも電磁波シールドは重要な存在です。

POINT

リバブレーションチャンバーとは

リバブレーションチャンバーは自動運転や車載ネットワークシステム、4G・5G通信システムなどのEMC試験に用いられている測定システムです。多方向から電磁波が到達する均一な電磁場をつくりだせるのが特徴で、都市部の電磁波環境に近い条件で試験を行うことができます。

POINT

電波暗室に関わる電波法

日本国内における電波の使用や電波設備については、「電波法」という法律で様々なルールや罰則が規定されています。そのため電波暗室を導入したり試験を行ったりする場合も、事前に電波法の内容を理解しておくことが必要です。

POINT

電波産業における電波資源についての課題

情報通信技術が進歩する一方、電波は条件に合わせて利用できる周波数が限定的であり、一定範囲の中で有効活用しなければならない資源です。電波産業における電波資源への需要や今後の課題について理解しておきましょう。

POINT

プリコンプライアンステストとは?

プリコンプライアンステストは、EMI/EMC(電磁波障害/電磁適合性)の正式な規格テストに先立って行われる予備試験のこと。このテストにより、最終的な規格試験の不合格リスクを低減し、開発コストや時間を大幅に削減できます。

自動車

自動車

自動運転の研究が進むにつれて、自動車には多くのセンサーが使用されるようになりました。
車両デザインと通信性能を両立させることはもちろん、どんな状況下でも安全かつ快適に走行するために、電波暗室による試験は欠かせないものとなっています。
携帯/スマートフォン

携帯/スマートフォン

スマートフォンやタブレットなどの情報無線通信機器の発展によって、無線系試験の必要性も高まってきています。
無線系の試験においても外部からのノイズを遮断した状態で行わなければならないため、電波暗室が利用されています。
大学/研究施設

大学/研究施設

電波暗室が持つ周囲の電波環境の影響を受けず、中で発生した電波を外に漏らさないという特性を活かし、大学や各種研究施設で電波科学に関する先進的な研究や実験を行うために、研究設備として導入するケースも増えてきています。
建設

建設

建設機械の自動化をはじめ、自律化や電動化、情報のクラウド管理、建設機械の進化とともに規格の強制化が進み、建設業界でも電波暗室の需要が高まっています。
近年では、建設機械における電磁波の影響を調べることが可能な大型機器向けの電波暗室もあります。
医療

医療

精密な医療機器を扱う医療現場においても、電波暗室は重要な役割を担っています。
人々の命に係わる現場だからこそ、医療機器が電磁干渉を受けたり影響を与えることなく、本来の機能を果たせるようにチェックする必要があります。
UGV

UGV/AGV

無人で走行できる自動走行ロボット(UGV/AGV)は、5Gや6Gの発達によって実用化されるようになってきています。
UGV/AGVに搭載されている各センサーやシステムが正常に作動し、安全な走行が行えるように通信性能を検証するために電波暗室が用いられています。
ドローン

ドローン

ドローンは無線で遠隔操作するため、安心して操作が行えるように電波状況を確認しなければなりません。
近年の急速な普及によって、ドローンの機体やリモコンの放射エミッションをリアルタイムに測定することが可能な電波暗室も開発されています。

電波暗室を取り扱っている
企業一覧

地方独立行政法人岩手県工業技術センター

県内でものづくりに携わっている方々の技術支援を行っている施設。
企業のオープンラボラトリーとして、試験や分析のほかにも、木材や金属の加工、商業・工業デザイン、設備機器や会議室の貸し出しなどを行っています。

株式会社Wave Technology

高度な技術力を保有する企業として、さまざまなジャンルの開発や設計、技術コンサルティング、技術者教育などのサービスを提供。
高周波・光デバイスをはじめ、IoTやシミュレーションなど、幅広い技術領域に対応しています。

E&Cエンジニアリング株式会社

自社工場にて電波暗室やシールドルームに関連する材料や計測システムを国内で一貫して生産。
通信機器の卸売や製造を手掛けており、各業界の電波ニーズに適した先端技術をはじめ、試験設備や計測システムなどを数多くの企業に提供しています。

ネクステム株式会社

電波暗室や電磁界解析ソフトなどを取り扱っている電磁波計測機器のソリューションカンパニー。
各国のEMC規制に対応した計測システムやRF・EMC計測器全般、シールドルーム、電波暗室の販売やコンサルティングを行っています。

株式会社オリエントマイクロウェーブ

マイクロ波用コネクタとコンポーネントを専門に事業を展開。
独自のマイクロ波コンポーネント技術を駆使しながら、オリジナリティ豊かなものづくりを行っており、標準品からカスタム仕様品まで多様な製品を開発しています。

北川工業株式会社

さまざまな業種の多様な機器内部の問題を解決する総合部品メーカー。
国内だけでなくアジア、アメリカ、ヨーロッパなどグローバルに事業を展開しており、EMC対策から省力化パーツまで多岐に渡る提案を行っています。

もっと⾒る

株式会社テイエスエスジャパン

高周波(RF)関連製品のワンストップソリューション企業。
電波に関する材料電波設備や材料、電波測定用のソフトウェアなど、低価格で高性能な製品の製造や販売を行っています。RF製品のカスタム製品も対応しています。

TDK株式会社

世界有数の電子部品メーカーとして、磁性が持っている可能性に挑みながら多彩な製品を開発しています。
日本国内はもちろん、世界30ヶ国以上の国や地域に拠点を構えているため、先端的な電子部品を生み出す生産体制を整えています。

株式会社テクノサイエンスシステムズ

EMC計測機器に精通している企業ならではの技術力で、計測機器や計測対象によって異なる電波暗室や電磁波シールドルームに対応。
電波暗室の他にも、電波吸収体やEMPソリューションに関するサービスを手掛けています。

テュフラインランドジャパン株式会社

1978年から日本国内の第三者検査機関として、ドイツをはじめヨーロッパ諸国、その他海外へ輸出される電子・電気機器、自動車等の工業製品の安全試験・認証などを提供。
認証に必要な資料作成から技術支援まで幅広いサービスを行っています。

一般財団法人テレコムエンジニアリングセンター

国内向けの無線設備の認証や試験を行っている代表機関。
技術基準適合証明や、測定器の較正、各種試験など、幅広い分野に対応しています。また、海外向けの認証取得に伴う無線設備などの試験、接続性の確認試験も提供しています。

東急建設株式会社

土木建築工事や不動産売買、土木建築工事用機械器具などの製作など、総合的な建設ソリューションを提供する企業。
東急建設の技術のシンクタンクとして、先進技術を導入した自社技術研究所にて、さまざまな建設技術の開発を行っています。

地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター

都内の中小企業に向けて技術的な支援を行うために開設された研究センター。
試験や測定、分析などの技術支援から専門相談員による海外進出のサポート、技術課題や社会ニーズに対応した技術経営のフォローアップなどを行っています。

株式会社巴コーポレーション

立体構造を得意とし、数多くの有名建築物の設計や施工などを手掛けている総合建設会社。
創業から100年以上に渡って培ってきた建築技術に加え、専門技術を要する電磁波シールドや電波暗室の事業も展開しています。

日本シールドエンクロージャー株式会社

シールドルームや電波暗室などの電波関連設備の専門メーカーとして、設計や施工、エンジニアリング、メンテナンスに至るまで一貫したサービスを提供。
産業や医療、通信業界など幅広いジャンルで活用されています。

株式会社ノイズ研究所

EMC試験に欠かせない各種試験器の製造・販売をはじめ、ノイズ試験器や測定器、RF試験システムなどの開発をメインに事業を展開。
自社でEMC試験施設を運営しており、ノイズの測定や試験を経験豊富なオペレーターがサポートしています。

株式会社富士通ゼネラル

空調機事業を主軸として、世界100ヵ国以上でグローバルな事業を行っている富士通グループの電機メーカー。
規格適合試験から車載、医療、MIL、航空宇宙特殊試験など多彩な試験に対応することが可能な試験設備を保有しています。

マイクロウェーブファクトリー株式会社

電磁波関連製品の設計から製造、アフターサービスまでを行う電波のトータルソリューションカンパニー。
電波に関する先端技術の開発を豊富な経験とノウハウを活かし、お客様のニーズに見合った製品を提供するために総括的にサポートしています。

マイクロニクス株式会社

世界各国に電子計測器や高周波関連機器を提供。先端技術をとことん追求し、さまざまな分野で活躍する製品を開発しています。
開発コストを削減するためのEMC試験システムの開発にも力を入れています。

株式会社宮川製作所

通信・制御の多様な要素技術と創業から受け継がれているモノづくり力が魅力。
これまでのノウハウに新たな技術やアイデアを加えて、時代にマッチした製品の提案やシステム開発などをワンストップ体制で提供しています。

株式会社リケン環境システム

質の高いサービスを提供するエンジニアリングのプロ集団として、創業から携わるピストンリングを軸に自動車・産業機械部品事業や配管機器事業、工業炉などの熱エンジニアリング事業、電波暗室などのEMC事業を行っています。

株式会社レスターコミュニケーションズ

映像・音響・情報通信機器のソリューションプロバイダー。システム機器の企画から設計、施工、運用サポートを提案しています。
また、製品を安心して利用していくための保守・メンテナンスも自社で管理しています。

有限会社シールドテック工業

シールドルームと電波暗室を中心に事業を展開。設計や施工はもちろん、メンテナンスや移設にも対応しており、一貫したサービス体制を整えています。
また電磁シールド対策品の単品販売も行っており、状況に合わせて相談できる会社です。

電波暗室をレンタルしている企業

トーキンEMCエンジニアリング

電波暗室を備えた国内3拠点で、情報通信機器や産業用機器などのEMC試験を実施する会社です。移動が困難な大型機械・設備などは出張測定も対応します。そのほかに、電磁環境測定や測定器校正、海外認証取得も行ないます。

トーキンEMCエンジニアリング

用途別に選ぶ電波吸収体特集

電波暗室の他に、電波吸収体の詳細解説や、おすすめのメーカー、知っておきたい基礎知識について紹介しています。電波吸収体メーカーについても製品例とともに用途別に紹介しています。電波吸収体を検討されている方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。

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企業の状況別電波暗室メーカーの正しい選び方