ここでは、電波吸収体の総合メーカーとして産業分野を支えているE&Cエンジニアリング株式会社の電波暗室に関する情報を調査。会社の特徴についてもまとめて紹介しています。
次世代機能の開発に欠かせない電波に関わる試験設備を提供するために、創業から半世紀の間に培ってきた経験と技術力によって、各業界の要望に沿った試験環境を提供。時代と共に変わりゆく通信基準や規格に合わせて、最新の通信規格試験を実施できるように次世代技術の研究や開発を行いながら、付加価値をプラスした新たな製品づくりに尽力しています。
通信精度実験測定のための電波吸収体の豊富な知識を保有するメーカーとして、自社開発の天井、壁面、床面を覆った電波暗室やシールドルームを製造しています。電波吸収体は、数十メガヘルツからテラヘルツ領域までをカバー。5G携帯端末の評価や車載アンテナ、EMC・EMI関連の研究など、先端技術開発に携わるさまざまな業界で用いられています。
E&Cエンジニアリングでは、それぞれの測定条件に対応した環境の設計から施工、測定をトータルサポート。これまでに数多くの企業の開発事業を支援しています。電波吸収体をはじめ、電波暗室や電磁波遮蔽材などの自社製品は全て北海道にある工場にて生産。国内生産にこだわり、自社で設計から製造、施工まで一貫して行っています。
1971年に設立されたエマーソンアンドカミング株式会社の電波部門として事業をスタート。通信規格の試験を実施する上で必要となる電波吸収体や電波暗室、シールドルーム、これらに関連する材料や設備を国内で一貫して生産しています。
2019年2月には、エレクトロニクス関連機器や電子部品などの販売商社コーンズテクノロジーと、電波に関わる試験設備全般の設計・製造を行うマイクロウェーブ ファクトリーと事業統合。先進的な試験環境を提供できるように取り組んでいます。
電波暗室選びは、まず用途にあった製品を扱うメーカーと、予算規模に合った導入方法を検討しましょう。
共振周波数近傍1GHz~16GHzでの電波吸収性能を有します。共振周波数が17~28GHzまでは対応してもらうことが可能です。薄いシート形状のため、軽くて扱いやすく、特殊仕様としてカスタマイズにも対応しています。
歩行路として使える強度がある電波吸収体です。耐荷重は1㎠あたり1kgで、歩行路ひとつにつき500kg以上に耐えられます。反射はやや大きくなりますが、歩行路として使用する場合に10個に1個の割合で帯電防止用歩行路を用います。
軽量で弾性変形がしやすい電波吸収体です。対応周波数は型番により違いがありますが、0.6~50GHzまで対応できます。入射角の変化にあまり左右されない特性を持っています。クロロプレン系接着剤で貼り付けることが可能です。
共振型・歩行路用など豊富なラインナップを取りそろえているメーカーなので、色々な製品を比較検討したい企業に向いています。形状も幅広く、シート・ピラミッド・ウェッジ・液体など用途に合わせて選択できます。なおこのサイトでは他にも用途別に選べるおすすめの電波吸収体メーカーについて紹介しているので、参考にしてみてください。
電波暗箱は、「簡易的な測定がしたい」「それほど大きなものは計測しない」「購入費用をできるかぎり抑えたい」というニーズに応えて製作された電場暗室の簡易ボックス版です。標準サイズを各種揃えているほか、要望に合わせて性能や構造、形状、付属品の各種設計・製作にも対応。クリーンルーム用に開発された電波暗箱も用意されています。
電波暗室やシールドルームへの出入りや物品を搬入するのに必要な扉です。扉を閉じれば電磁波を遮へいすることが可能。開閉方式にはスイング式とスライド式があります。
サンドイッチパネル工法によるシールドルームを構築するのに必要な部材のキット販売も行っています。組み立て・解体が容易なので、シールドルームの移転や拡張も可能です。
E&Cエンジニアリング株式会社が製作しているシールドルームの簡易ボックス版です。中を観察できるように透明の覗き穴を設けたシールドボックスや透明シールドボックスの製作にも対応しています。
E&Cエンジニアリング株式会社では数十dBの簡易シールドから120dB以上の高性能シールドルームまで扱っているほか、電波シールド試験規格に準拠した試験方法で性能評価を実施しています。
社名 | E&Cエンジニアリング株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 神奈川県横浜市港北区新横浜3-18-3 新横浜KSビル7F |
電話番号 | 045-471-4791 |
URL | https://ece.co.jp/ |
電波暗室を導入するにあたって最初に考えるべきなのは、購入にするかレンタルにするかということ。電波暗室の施工には5,000万~10億円という規模の予算が必要となります。購入となった場合は、計測システムを持っているかどうかで選ぶべき企業が変わってくる点にも注意が必要です。
自社の状況別に3つの企業を紹介していますので、ぜひ参考になさってください。
電波暗室だけではなく、電波暗室に必須の"計測システム"もまとめて提供してくれる会社。
調整やコミュニケーションの手間が減少し、導入期間の短縮が期待できます。
電波暗室だけを増設したい会社におすすめ。
既存のメーカーの製品保守やメンテナンスにも対応をしており、施工実績も豊富なメーカー(※)です。
大規模な生産をしない場合や、予算確保が困難な場合はレンタルがおすすめ。
EMC試験だけでなく、アンテナ計測など多種多様な試験を行える体制を整えております。
【選定条件】Google検索「電波暗室」で表示された上位22社を調査(2022年3月11日時点)。それぞれ以下の条件で選定。
・電波暗室を初めて導入するなら:唯一、グループ会社内で電波暗室と計測システムの両方を提供している企業
・今ある電波暗室を増室したいなら:既存の電波暗室の補修やメンテナンスに対応しており、なおかつ公式HPに掲載されている電波暗室の施工実績数が一番多い企業(累計1,200基)(2022年3月調査時点)
・購入するほどの費用帯効果を見込めないなら:電波暗室のレンタルを行っている企業の中で、唯一アンテナ計測、EMCの両方のレンタルが可能